薄いコンパクト財布Tenuisに使用される、しなやかさと強靭さを両立する山羊革

コンパクト財布や薄い財布の設計において、私たちは革の選定を重要視しています。一般的に高級レザーといえばヨーロッパのイメージが強いかもしれませんが、私たちが使用している山羊革もインドやパキスタンを原産とし、台湾や東南アジアの国々を通って提供されています。

今回は、知られているようで意外と知られていない山羊革の魅力と、それが一枚の美しい革へと生まれ変わる緻密な工程についてお話しします。

豊かな風土が育む、最高峰のインド産原皮

山羊革の歴史を辿ると、古くからその一大集積地として知られているのがインドです。寒暖差のある山岳地帯等の環境で育った山羊の皮は、繊維が非常に緻密で、薄くても驚くほどの強度を持っています。牛革と比べて一枚あたりのサイズは小さいですが、革の密度が詰まっているのが大きな特徴です。

アジアのタンナーにて行う鞣し工程

山羊革はヨーロッパの一部で有名なタンナーがありますが、SOLAHANPUはインドから日本までの間のアジア各国でなめされるものが多いです。

原皮を製品として使える革に変えるには、いくつもの細かい工程が必要です。 まず、塩漬けされた原皮を綺麗に洗い流す水漬けから始まり、石灰を使って毛や不要な脂肪分を取り除く脱毛が行われます。この前処理をいかに丁寧に行うかで、最終的な革のしなやかさが決まります。

その後、いよいよ鞣しの工程に入ります。クロムという鞣し剤を巨大な木製の樽に投入し、じっくりと時間をかけて繊維の奥深くまで浸透させていきます。さらに、財布の仕様に合わせて0.1ミリ単位で正確に厚みを削り出す漉き加工、色を均一に染め上げる染色、そして適切な油分を補う加脂へと続きます。

SOLAが使っているイタリアンレザーでは自然の風味を残した植物タンニン鞣しが特徴ですが、山羊革は敢えてクロム鞣し加工の物を使っています。その理由はタンニンは確かに自然な質感や香りを残すのには適していますが、我々は山羊革の強靭さ、伸縮性等を求めているのでその点ではクロム加工の方が強い革が出来上がります。よって財布の外側は自然な質感の牛革、内側はクロム鞣しで機能条件を満たした山羊革と言うふうな組み合わせが可能になります。

出来上がった山羊革が持つ、道具としての圧倒的な特徴

こうして完成した山羊革には、他の革にはない唯一無二の魅力が備わっています。

  • 薄さと強靭さの同居 繊維が非常に細かく複雑に絡み合っているため、極限まで薄く漉いても破れにくく、伸縮性に大変優れます。(Tenuisのシリーズのツインカードスロットに欠かせない機能性です)

  • 独特の美しいシボと手触り 表面には「シボ」と呼ばれる特有の細かい凹凸模様があり、これが光を優しく分散させ、上品な陰影を生み出します。触るとしっとりと手に馴染み、傷が目立ちにくいのも実用的なメリットです。

  • 軽やかさ 耐久性に対して非常に軽量なため、ポケットに入れても重さを感じさせないミニマリスト財布を作るにはこれ以上ない最適な素材となります。

植物タンニン鞣し革のような華やかな経年変化とは異なり、クロム鞣しの山羊革は経年変化は特に起こりません。逆に言えば初期の美しい状態と強さを長く維持してくれる、いわばタフで機能的な一面を持っています。

Tenuisファスナータイプ 帆布版
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Tenuisファスナータイプ
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Tenuisフラップタイプ
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