世の中にはたくさんの「ミニ財布」や「コンパクト財布」が溢れています。 しかし、見た目のスマートさに惹かれて買ってみたものの、「実際に使ってみたら使いにくかった……」と後悔した経験を持つ方は少なくないようです。

特殊な使い方に慣れないといけなかったり、数枚のレシートを入れただけで財布がパンパンに膨らんでしまったり。ズボンの後ろポケットに入れた時に不自然な塊になり、お気に入りのスラックスに無骨な「ズボン跡」を残してしまう等。
それは、その財布が「見た目(装飾)のためのデザイン」で作られており、毎日使う道具としての「実用性のデザイン」が欠けているからかもしれません。
今回は、美しいものだけを追求するのがデザインではない、というお話と、SOLAHANPU¥薄型財布「Tenuis」シリーズを例に、「人間の手の動きと、美しいデザインがいかにして相互に作用し合うのか」という機能美の本質を解説します。
美しさの前に、まず人間の「手の動き」をシミュレーションする
特に毎日何度も手にする財布という道具において、デザインのスタート地点は「美しさ」よりも、きちんと計算された「使い勝手」「構造」「実用性」だと考えています。
SOLAHANPUが設計を行う際、机の上の図面だけで考えるのではなく、「人はレジ前でどう指を動かすか」「どの角度から指を入れれば一番スムーズに目当てのものを引き出せるか」など、人間のリアルな手の動きをシミュレーションし、試作を重ねます。
本当の「機能美」とは、装飾のために付け足された外見のデザインではなく、使い勝手や機能の貢献度などを含め、結果として判断できる道具としての美しさのことだと考えます。
中身を抜き出す無意識の動作が、無駄のない「タイトな造形美」になる
Tenuisの紙幣入れは多くの方が慣れた紙幣用ポケットに上から抜き差しするだけの構造です。カードは利き手で持ち右側に引くだけ、コイン入れも利き手側から一番出し入れしやすい方向に設置されています。
「人間の手が最もスムーズに動くからこそ、この美しい形になる」 「この美しい形だからこそ、最高の使いやすさが生まれる」
この両者が完璧に噛み合ったとき、初めて単なる財布を超えた「本物の道具」になります。
機能美を備えたミニマリストの道具
https://solahanpu.com/collections/all



