ものづくりを続ける中で、最も頭を悩ませるのが「どこでどう作るか」という問題です。SOLAもこれまで、日本の職人、台湾の工場、中国の工場、そして再び日本の工場及び職人と、納得のいく品質を求めて拠点を移してきました。

一般的に「日本製は良質で、海外製は良くない」と言われることがありますが、実際に現場を歩いてきた我々の実感は少し違います。海外でも自社で徹底した管理体制を築ければ、十分に高品質なものは作れます。事実、過去には日本のいくつかの工場で生産できなかった難易度の高いかばんを、台湾の工場が見事に形にしてくれたこともありました。
しかし、Tenuisシリーズのような財布という小型製品でありながら「極限の薄さ」を求め、かなり難易度の高い製作を要求する製品においては話が変わります。ミリ単位のズレが「使いにくい」に直結する製品に関しては、現状やはり日本での生産がうまく機能しています。製品によりそれぞれに適した国や生産体制があるのだと思います。