日本のスキミング事情と、SOLAHANPU財布の仕様

最近、ミニマル財布のスペックとして「RFIDブロッキング(スキミング防止機能)」という言葉をよく見かけるようになりました。

しかし、SOLAHANPUの財布には、このスキミング防止機能をあえて財布自体には搭載していません。今回は、日本のリアルな犯罪事情と、道具としての使い勝手のバランスから見た、設計上の意図についてお話しします。

日本におけるスキミング犯罪のリアル

まず、日本国内におけるクレジットカードの不正利用について調べてみると、その被害の大部分はインターネット上での「番号盗用(フィッシング詐欺やデータ流出など)」が占めていると言われています。

一方で、カードを物理的に偽造するような「スキミング」の被害割合は、全体で見るとかなり低い水準にあるようです。特に、巷で不安視されるような「人混みでカバン越しに機械をかざし、すれ違いざまに非接触でデータを抜き取る」という犯罪手口については、現在の日本では実質ほとんど発生していないのではないか、という見方もあります(※各種統計やインフラの仕組みからの推測であり、完全にゼロと言い切れるわけではありませんが、極めて稀なケースだと考えています)。

つまり、日本国内で普通に生活している分には、外を歩いているだけで勝手にデータを抜かれるリスクはさほど多くないのが現状と言えそうです。

あえて財布自体に付けない、2つの設計理由

こうした状況を踏まえ、SOLAHANPUでは以下の2つの理由から、財布の構造自体にスキミング防止機能を組み込むことはしていません。

1. 交通系・支払い系カードの「利便性」を最優先したいから

一番の理由はこれです。財布全体に電波を遮断するシートを埋め込んでしまうと、隠しポケットなどにしまっている交通系ICカード(Suicaなど)や、タッチ決済カードを「財布に入れたまま瞬時に使う」という便利な使い方ができなくなってしまいます。

防犯を意識しすぎるあまり、毎日何度も行う「改札をスムーズに通る」「レジでサッとタッチする」という日常の快適さが損なわれてしまうのは、道具として本末転倒ではないか、と考えました。機能の追加には、常にこうした「使いづらくなる」という逆の側面(デメリット)もあるため、設計時は常に慎重に天秤にかける必要があります。

2. 必要になったら「カード1枚」で後付けできるから

もし今後、日本国内で非接触型のスキミング犯罪が急激に増えたり、あるいは治安の異なる海外へ旅行や出張に出かけたりする場合は、市販されている「薄いスキミング防止カード」を財布に1枚入れておくだけで、ある程度の被害は防げるようになります。

わざわざ財布の構造自体をガチガチに固定しなくても、外的なアイテムでいくらでも対策は可能です。

ユーザーに「使い方を選ぶ自由」を残したい

現状のSOLAHANPUの財布であれば、

・国内では:隠しポケットに交通系ICを入れて、財布のままスマートにタッチ決済する

・海外では:市販のスキミング防止カードを1枚忍ばせて、全体をディフェンスする

というように、ユーザー自身の環境に合わせて使い方を自由にカスタマイズできます。

過剰なスペックにならないよう、日常の使いやすさと自由な選択肢を残しておくこと。それが、現時点におけるSOLAHANPUの設計思想です。

Tenuisファスナータイプ(※旧Tenuis第3世代) 帆布版(近日復活予定あり)
https://solahanpu.com/products/tenuis-zipper-canvas

Tenuisファスナータイプ(※旧Tenuis第3世代)
https://solahanpu.com/products/tenuis-zipper

Tenuisフラップタイプ(※旧Tenuis第4世代)
https://solahanpu.com/products/tenuis-flap


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