かつてTenuisシリーズでも海外生産を試みた時期がありました。しかし最終的に辿り着いた結論は、やはり「日本製」であること。なぜ私たちが、コストをかけてでも日本生産に決めたのか、そこにはデザイナーSolaと職人の、執念とも言えるミリ世界の攻防がありました。
しかしこの内容は日本だから絶対良い、海外だから絶対だめという趣旨ではなく、あくまで現状は日本の、しかも限られた職人や工房のみしか制作できない部分があるという点に重きを置いています。実際日本でも海外でも制作不可な場面はありました。
0.5mmの山羊革を縫い合わせる「高い技術」
Tenuisの内装に使用している山羊革は、わずか0.5mmの厚さ。この薄い革をしわにならない、ずれない様に既定位置で縫い合わせるには機械的な処理ではなく職人の細かな微調整が不可欠です。 少しでも針の位置、縫い線がずれればカードが入らなくなったり、逆にゆるくなってしまったりします。正確な設計を実現できるのは現状日本での生産体制のみです。
特に難しいのがツインカードスロット部分の制作で、まず山羊革部品に正確な折り目を付け、上下横の3カ所をスロット内側から縫製していきます。この時点で技術が足りないとずれが生じてしまいます。さらに最後にスロット表面革から上下を分断する真っすぐな縫製線を加えますが、これも財布全体の形状に対して完全な平行/垂直関係にしないとだめで、片側1ミリずれ、両側始点終点1ミリずれ等だけでも失敗となってしまいます。

「管理のしやすさ」が品質を担保する
デザイナー自身が直接制作現場に足を運び、細かな修正を即座に反映できる環境。これが、Tenuisや各財布類を制作できる理由です。手に取っていただければその縫製の美しさと堅牢さを実感して頂けるはずです。
Tenuis第3世代
https://solahanpu.com/products/tenuis-third
Tenuis第4世代
https://solahanpu.com/products/tenuis-fourth