【ミニマル財布の制作準備】革とはまったく違う、帆布ならではの奥深さと仕立てのこだわり

久しぶりに、帆布(キャンバス)の仕込みと準備をしています。水通しによる防縮加工、そして蝋引き(パラフィン加工)の工程、裁断、製作となります。

同じコンパクト財布を作るにしても、帆布は革とはまったく違う部分で、色々と独自の気を遣うポイントがあります。

まず、最初の「防縮加工」をあらかじめ徹底しておかないと、帆布は革よりもその後の環境による変形が激しくなってしまいます。そして、その後の「蝋引き」も非常に繊細で、パラフィンを染み込ませる量が少なすぎても多すぎても、仕上がりの質感や見た目の美しさに大きく影響してしまいます。

「裁断時」においても、革とは違って織り糸の縫い目に沿って、縦と横の区別などもあるためそこもしっかり見ないといけません。

天然綿だからこそ表現できる「発色の良さ」

そんな手のかかる帆布ですが、革とは違う特徴として「発色の良さ」があります。

革は動物性の素材である特性上、部位や種類によって染料の染み込み方に違いが出やすく、それが深みになる一方で、狙った色を均一に出すのが難しい側面もあります。

対して帆布は染めた色がはっきりと出やすいという特徴を持っています。革ではなかなか表現しにくい鮮やかな色合いや絶妙なニュアンスも、帆布であれば表現できます。

素材ごとに異なるアプローチがあり、それぞれの特性をどう活かすかを突き詰めていく作業は、ものづくりとして本当に面白いと感じます。

独自の仕込みと丁寧な裁断から生まれる帆布版ならではの風合いやタフさを、ぜひ楽しみにしていてください。

関連記事:【改良版】薄いコンパクト財布Tenuisファスナータイプ|帆布ミニ財布を6年ぶりに再生産する理由と改善点まとめ

帆布版財布のラインナップ

Tenuisファスナータイプ 帆布版
https://solahanpu.com/products/tenuis-zipper-canvas

Tynd(カードとコインが重ならない薄い構造の帆布版) https://solahanpu.com/products/tynd-cv

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