海外滞在時、Tenuis第1世代より前に作っていた帆布財布のこと

日本でTenuis第1世代を発表する前、海外に滞在時期に、外側も内側もすべて帆布で作った財布がありました。今から13、14年ほど前のことで、その頃はちょうどスマートフォン黎明期だったと思います。

当時作っていたその薄い財布は、海外滞在時ということもあってパスポートが入る前提の構造にしていました。同時に、当時のスマホは今よりも小型で薄型だったため(確かiPhone 4あたりだったと記憶しています)、販売したユーザー様の一部は、スマホを財布に挟んで使っていたそうです。

これは別に、作り手である我々が意図した使い方ではありませんでした。しかし、ユーザー様からするとサイズ感がぴったりしっくりくるので、自然とそういう使い方になっていたとのことです。今はスマホが大型化したので、正直なところミニマル財布と合わせて使う選択肢をサイズ的に考える人は少ないと思います。

デザイナーSolaの視点から言わせてもらうと、なんとなく感覚的にも、やはりスマホと財布は分かれていた方がいい気がしています。理由は、万が一落としたときなどに同時に無くなると困るから。そして、いくら薄いコンパクト財布とはいえ、そこにスマホの厚さが加わると流石に分厚くなってしまうからです。さらに、急にスマホだけ、あるいは財布だけを単体で使いたいときに、手に持つ手間が増えてしまう、といった点も挙げられます。

ただ、スマホが綺麗に財布に収まる様子は、デザイン的には何かが完璧に合致したような、独特の満足感もあったのは確かです。スマホと合わせて使うような財布が、今後また需要として出てくるのかは分かりませんが、もしそんな時代やタイミングが来たら、また新たにデザインしてみるかもしれません。

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