コンパクトな薄い財布Tenuisのカードスロット、その制作工程と手間の多さについて

薄いコンパクト財布「Tenuis」シリーズ(ファスナータイプ、フラップタイプ共通)において、私たちが特に気を遣っているパーツの一つが「ツインカードスロット」です。

一見するとただのシンプルなカード入れに見えますが、この部分の組み立てには、煩雑な工程が含まれています。今回は、その制作プロセスの一部をご紹介します。

1. 手とローラーによる、精密な折り目付け

まずは、カードスロットの部品に対して「手」と「クラフトローラー」を使い、ぴったりと正確に折り目を付けていきます。 3方向すべての形状において、わずかなズレや問題も無いことを確認した後に、ようやく貼り付け工程に入ることができます。実は、この折り目を付けて形状を整える段階の時点で、職人や工場によって「出来る・出来ない」がはっきり分かれるほど、高い精度が求められます。

2. 他の層との細かな貼り合わせ

形状を整えた後は貼り付けの段階に入りますが、ここでも細かく他の層(パーツ)と形状を合わせていく必要があります。ここでもまた非常にズレやすい状況があるため、片時も気が抜けません。

3. 縫いづらい3方向とセンターの縫製

その後には、もう一つの難しい工程である「縫製」が待っています。 3方向すべてに一切のズレが無いようにミシンを掛け、最後に、カード入れを2つに仕切るための「真っすぐな真ん中の線」を縫い落とします。3辺は「内側」から縫うのでここが難しいところです。1辺縫うごとに袋状になっていくので立体の邪魔な部分をよけながらの縫製は本当にやりにくい部分です。

他社の製品を批判するわけではありませんが、一般的な2〜3万円台のコンパクト財布などを見渡してみても、ここまで煩雑で多くの工程を踏んでいるものはなかなかありません。

今回のツインカードスロットだけでなく、表面と裏面の革の合わせ技や、隠しポケットの処理なども含め、Tenuisの工程数は相当な数にのぼります。

こうした目に見えない部分の細かな試行錯誤と手間の積み重ねが、道具としての信頼性と、ポケットに収まる薄さを生み出しています。

Tenuisファスナータイプ(※旧Tenuis第3世代) 帆布版(近日復活予定あり)
https://solahanpu.com/products/tenuis-zipper-canvas

Tenuisファスナータイプ(※旧Tenuis第3世代)
https://solahanpu.com/products/tenuis-zipper

Tenuisフラップタイプ(※旧Tenuis第4世代)
https://solahanpu.com/products/tenuis-flap


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